“二月のうた” 新川和江の詩の朗読会@第2回さかいまち国際児童画展
この朗読会は、第2回さかいまち国際児童画展(茨城県境町役場主催)の関連イベントとして企画、開催した。
2月2日(日)午前10時15分過ぎからスタート。前日にでた雪予報は、朝からは雨に変わっていた。
会場は、S-Gallery粛粲寶美術館に隣接する施設のセミナー室。
詩を朗読していただいたのは、境町の隣町の八千代町の図書館で読み聞かせ活動する八千代よむよむクラブの二人と境町民の一人。
参加者は、三組の家族の7人。募集予定とした十組二十名には至らなかったが。
八千代よむよむクラブの他のメンバーたちと、日本現代詩人会と茨城県詩人協会のそれぞれの理事長たちが朗読会を見守る。
朗読する詩は、新川和江の『幼年・少年少女詩篇』。新川は1970年代にこの詩篇を書き始めている。
朗読者は、朗読者自身に選んでもらった三篇の詩をそれぞれゆっくりと二回繰り返し読む。
一篇読み終えるごとに、短いコメントを自分から加えた。
この朗読している間、こどもたちの心に、新川和江の作品が染みこんでもらえたら嬉しい。
おおよそ30分ぐらいの朗読が終わると、参加者たちは、第2回さかいまち国際児童画展の展示会場に移動。
展示中のこどもたちの絵から、気になった絵を選んで、その絵から感じたことを、詩にしてもらう。一行詩でもいいし、二行詩でもよい。
展覧会会場で書いてもらったり、朗読会場で書いてもらったり。
そして、自作詩発表の時を迎えた。作者自身による自作詩の朗読。
絵の観た様(さま)を飾ることのない叙事詩に表したと言える。
なかには、新川和江に迫る詩を書いたこどももいた。
今回の“二月のうた”新川和江の詩の朗読会は、絵(美術)と詩(文学)が交感し合うきっかけとなる場として企画した。美術を観る目が拡がること、また詩を読む聞くことからのイメージ(図像)の拡がりを楽しんでもらえればと思う。無論、音楽の領域においてもそう考える。古来、美術家、詩人、音楽家たちには、そのような領域交感する深層意識を持ち得ていると考える。
朗読した詩
《朝のおしゃべり》《ふーむの歌》《二月のうた》
《呼んでいる》《いっしょうけんめい》《ぽんかん》
《先生に》《花の名》《元旦》
いずれも『幼年・少年少女詩篇』より
第二回さかいまち国際児童画展
2月24日(月・振替休日)まで開催中
S-Gallery粛粲寶美術館(茨城県境町)
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