第2回さかいまち国際児童画展 その5
| 固定リンク
日本人の血をひくKazuya Sakaiは、1927年アルゼンチンのブエノスアイレス生まれの画家。画家として以外にも、デザイナー、ラジオのパーソナリティ、翻訳家、評論家、編集者という幅広い領域で活動を行った。
Kazuya Sakaiの両親は息子を日本で学ばせるために1934年日本に送り出す。そして早稲田大学文学部に入学する。
アルゼンチンに1951年(1952年という記録もある)に帰国。帰国後は日本文化の普及に努めた。芥川龍之介の『河童』をはじめとする日本の文学作品をスペイン語に翻訳するという、文学にも長けていた。
1966年米国に短期間滞在ののち、メキシコに移住し、1977年まで住む。メキシコのColegio de Méxicoの教授として迎え入れられる。Octavio Pazが創刊した『Plural』誌の編集長も務めている。
メキシコ滞在を経て、米国のテキサス州のダラスに移住。同地で2001年没。
酒井の日本滞在時、白髪一雄をはじめ具体の作家たちの作品に触れ、Kazuya Sakaiの初期の作品にはその影響がみられる。
日本で展覧会ができればと思うが。
作品(順番に)
Kazuya Sakai. Sin título, óleo sobre tela, 96 x 130 cm, 1960. La Galería Jorge Mara • La Ruche
Kazuya Sakai. Sin título, Oleo sobre tela, 45,5 x 55 cm, 1962. La Galería Jorge Mara • La Ruche
Kazuya Sakai. Sin título, tinta sobre papel, 53 x 39 cm, 1960. La Galería Jorge Mara • La Ruche
| 固定リンク
| 固定リンク
| 固定リンク
第2回さかいまち国際児童画展 その1
4歳から15歳のこどもたちの多様性のある描画はいつみても楽しい。
線を縦横に走らせる線描画は、ひっかいたような線描から「掻画」と言われている。
就学前のこどもの絵にはそれが観ることができる。
中心部からなにか増殖していくような色や形が拡がっている。
いつしかそれが画面全体にまでおよび、そのなかに具体的な形の線が読み取れる。
画用紙に最初は点や丸など印しをつけるというのがこの時期の幼児の描画の始まりらしい。
描画が身体運動と結びついていることもあるし、精神的意味をも持っているのだろうか。
第2回さかいまち国際児童画展
2025年2月24日まで
S-Gallery粛粲寶美術館にて
茨城県境町
| 固定リンク
| 固定リンク
| 固定リンク
最近のコメント