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2024年7月

2024年7月30日 (火)

今年の北川民次の展覧会

20240730
久保貞次郎は瑛九を通じて多くの作家と知り合っていて、北川民次はその一人。その北川から久保は美術教育論について影響を受けている。

久保は、義祖父が80歳を迎える記念で、真岡小学校に「久保講堂」を寄付して、その完成を祝う行事として、久保は真岡小学校の生徒から約2000枚の絵を提出してもらったそうです。その審査方法がユニークで、教師を参加させないで、「児童画公開審査会」という公開審査を久保講堂で行ったという。そして傍聴者が自由に発言できる審査会だったという。この年に、久保は北川民次と出会っているようだが、果たして、「児童画公開審査会」の前に出会ったのか後だったのか不明。

久保記念観光文化交流館美術品展示館の8月8日から開幕する「生誕130年北川民次展」では、瀬戸市美術館所蔵の油彩画を中心に、真岡市所蔵の久保コレクションの中から、瀬戸の風景やメキシコの風俗をテーマにした版画作品も併せて紹介される。

真岡市は普段でも、北川が描いた久保の肖像画を含めて、久保が所蔵している北川作品224点を展示替え行いながら随時公開している。

そして、真岡市まちかど美術館では、連動企画として「北川民次に出会った作家たち」展が既に開幕している。同展では、真岡市所蔵の久保コレクションから、瑛九の版画作品、北川の版画制作に関わった渡辺行久や木村茂、北川に師事した安藤幹衛や竹田鎮三郎など、北川と交流した作家たちの作品を紹介している。

生誕130年 北川民次展
久保記念観光文化交流館美術品展示館
8月8日から10月6日まで

北川民次に出会った作家たち
真岡市まちかど美術館
9月16日まで

「特別展 生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ」は、現在、名古屋市美術館で開催中。9月から世田谷美術館、来年1月に郡山市立美術館と巡回する。

30julio2024

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2024年7月 4日 (木)

シアター・ゲイツ展:アフロ民藝 森美術館

シアター・ゲイツ展:アフロ民藝

この展覧会で語られる物語は、アメリカ・シカゴで生まれ育った一人のアフリカ系アメリカ人のシアター・ゲイツが、日本の常滑焼と出会い、その常滑焼の背景にある「民藝運動」とアメリカの「公民権運動」が、ゲイツの心のなかで重なりあい、縦断し合って、ゲイツの中で創造された「アフロ民藝」だと感じた。

ですので、「アフロ民藝」というアート(民藝)が実際にあるのではなく、観る者の心の中にある「個」としての民衆性、そしてその「個」が集合して、「個」が「大衆」となって社会を動かす力になる。

シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝
9月1日まで
森美術館
(内覧会にて)
4julio2024

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年⽼いた屋根職⼈による古い屋根 2021年 ⼯業⽤油性エナメル、ラバートーチダウン、アスファル ト、⽊ 213×215×10 cm

20240423-10
⽊喰上⼈ ⽟津嶋⼤明神 1807年(⽂化4年) ⽊ 49.5×15.8×12.5 cm 所蔵︓河井寛次郎記念館(京都)

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散歩道 2024年 常滑の陶

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ブラック・ライブラリー

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20240423-73
基本的なルール 2015年 ⽊ 304×493×68 cm

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20240423-87
7つの歌 2022年 ⼯業⽤油性エナメル、ラバートーチダウン、アスファル ト、⽊ 217×187×13 cm(各、7点組)

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20240423-111
⼩出芳弘コレクション 1941-2022年 陶、道具棚、新聞紙、書籍、写真、⽊、轆轤、他

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