「つむぎ糸絵画」
「東京での僕の仕事机の前に、 一枚の絵が掛けてある。フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画で、一 メートル四方ほどの大きさのものだ。絵のなかばまであざやかな青のつむぎ糸で埋められている。」
大江 健三郎「雨の木」を聴く女たち(新潮文庫)より
「フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画」は、メキシコの先住民Huichol族が作るNiérikaと言われている毛糸アートのこと。大江健三郎が客員教授として赴任していたColegio de Méxicoを去る際に、「フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画」をプレゼントされたらしい。
写真は、私が20代の時、メキシコシティのTasqueñaでホームステイしていた先の家族の娘さんからプレゼントされた手作りのNiérika。娘さんは当時、高校生で、ボブ・ディランのファンだった。元気にしているのかな。
16abril2023
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