大江健三郎 「雨の木」を聴く女たち
大江健三郎が住んでいた、メキシコ・シティのアパートの部屋に2箱の段ボール箱を見知らぬ男が持ち込んだ話。大江健三郎「雨の木」を聴く女たち(新潮文庫)より。
その箱には、極彩色の骸骨(calavera)の民芸品が詰め込まれていた。大江健三郎は、メキシコの祭日「死者の日」の悪魔(ユダ)のつくりもの骸骨人形と暮らさなければならなくなった。
メキシコの文化について興味を持った大江は関係書を書店で探しはじめると、ポサダの仕事が大江の魂をとらえた。
José Guadalupe Posada
Zapata, ca. 1950
Zincografía
45x18
Colección Blaisten
※大江健三郎がポサダのサパタ像を見ていたかどうかは不明。
昨日の4月10日は、エミリアーノ・サパタが暗殺されてから104年目にあたる。
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