ポーラ美術館コレクション展 「甘美なるフランス」 モネ、ルノワールから、マティス、シャガールまで Bunkamuraザ・ミュージアム
ピエール・ボナール(1867-1947)は妻となるマルトと知り合ってから、マルトをモデルに描いている。
病弱なマルトを考えて、転地療養のために1925年南仏ル・カネに居(別荘?)を構えた。
制作年からすると、《地中海の庭》(右端)は、南仏ル・カネに移住した頃の作品ではなさそうだが、妻と南仏に旅していたのかもしれない。
妻マルトは1942年に死去する。家に閉じこもりがちになったボナールの最晩年のもとで家政婦を勤めたムーキーを描いたのが《白い服の少女》(左端)。
《ミモザにある階段》(中央)で描かれているミモザは、《地中海の庭》でも描かれている。南仏では、2月から3月にかけて、黄色いミモザが咲き誇るという。ミモザの花言葉は、「優雅」「友情」。
ボナールの三作品を前にしてギャラリートークを行うのは、Bunkamuraザ・ミュージアムのチーフキュレーター、宮澤政男さん。
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ピエール・ボナール
《白い服の少女》
1942-1945年
油彩/カンヴァス
64.5×54.0cm
《ミモザにある階段》
1946年頃
油彩/カンヴァス
80.8×68.8cm
《地中海の庭》
1917-1918年
油彩/カンヴァス
138.6×197.3cm
ポーラ美術館コレクション展
「甘美なるフランス」
モネ、ルノワールから、マティス、シャガールまで
Bunkamuraザ・ミュージアム
11/23まで
プレス内覧会取材撮影
17septiembre2021
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