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2012年11月

2012年11月19日 (月)

会田誠展:天才でごめんなさい AIDA MAKOTO, UNVEILED GENIUS IN CHAOS!

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 会田誠(1965年生まれ)は、1990年代初頭のデビューから、美少女、戦争、サラリーマンなどを題材に、日本の近現代社会をシニカルに捉えた鮮烈な作品を発表し続け、注目されている現代アーティストのひとりである。会田の作品は、日本社会が無意識に共有してきた常識や慣習などを覆し、隠蔽されてきたタブーはコンプレックス、本音や矛盾を生々しく描き出すため、見る者に強烈な不快感と同時に爽快感を与える。

 本展は、日本未公開作品3点、最新作8点を含む約100点が展示されている。展示構成は、90年代、戦争画、18禁、混沌部屋、ピンクの部屋等々にいくつものテーマで分かれている。

 戦争画は、会田の戦後の「左翼偏重」に対するアンチテーゼで制作されたが、現在、「右翼偏重」が見られる日本をもし会田が描くとなれば、どのような作品となるのであろう。

 開催直前まで筆をいれていた大作が2点あり、そのひとつ「ジャンブル・オブ・100フラワーズ」は、完成には3年かかると言われている。

会田誠展:天才でごめんなさい

会  期:  2012年11月17日(土)-2013年3月31日(日)
会  場:  森美術館
       東京都港区六本木6-10-1(六本木ヒルズ森タワー53階)
主  催:  森美術館
企  画:  片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
協  賛:  株式会社大林組、三建設備工業株式会社、新菱冷熱工業株式会社、株式会社九電工
特別協賛:  会田誠:平成勧進プロジェクト
協  力:  ミヅマアートギャラリー、シャンパーニュ ニコラ・フィアット、ボンベイ・サファイア
メディア・パートナー:  niconico

内覧会(11月16日)の様子

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2012年11月 8日 (木)

尊厳の藝術展 The Art of Gaman

 今年2012年は、日米開戦によって米国の日本人移民と日系人が強制収容されてから70年の節目を迎え、太平洋戦争中、アメリカ西部で強制収容された日系人たちが、困難の中でも人間の尊厳を失わず、制作した美術工芸品を集めた展覧会が、東京藝術大学美術館で開催されている。

 「尊厳の藝術展」と硬い展覧会名だが、英文タイトルは、「The Art of Gaman」。つまり「我慢のアート」は、不自由な収容所生活から生まれたアートであることを表している。

尊厳の藝術展 The Art of Gaman
会期 2012年11月3日(土・祝)~12月9日(日)
    月曜休館
    午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場 東京藝術大学 大学美術館
    〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8)
展示内容 工芸品・日用品など約110件
       (貝殻のブローチやコサージュ、動物の彫刻、表札、仏壇、日本人形、硯、など)
入場料 無料
主催 東京藝術大学大学美術館、NHK

Gaman


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パンフレットの表紙(会場で無料配布)

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