展覧会/Exhibition

2024年7月 4日 (木)

シアター・ゲイツ展:アフロ民藝 森美術館

シアター・ゲイツ展:アフロ民藝

この展覧会で語られる物語は、アメリカ・シカゴで生まれ育った一人のアフリカ系アメリカ人のシアター・ゲイツが、日本の常滑焼と出会い、その常滑焼の背景にある「民藝運動」とアメリカの「公民権運動」が、ゲイツの心のなかで重なりあい、縦断し合って、ゲイツの中で創造された「アフロ民藝」だと感じた。

ですので、「アフロ民藝」というアート(民藝)が実際にあるのではなく、観る者の心の中にある「個」としての民衆性、そしてその「個」が集合して、「個」が「大衆」となって社会を動かす力になる。

シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝
9月1日まで
森美術館
(内覧会にて)
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年⽼いた屋根職⼈による古い屋根 2021年 ⼯業⽤油性エナメル、ラバートーチダウン、アスファル ト、⽊ 213×215×10 cm

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⽊喰上⼈ ⽟津嶋⼤明神 1807年(⽂化4年) ⽊ 49.5×15.8×12.5 cm 所蔵︓河井寛次郎記念館(京都)

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散歩道 2024年 常滑の陶

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ブラック・ライブラリー

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基本的なルール 2015年 ⽊ 304×493×68 cm

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7つの歌 2022年 ⼯業⽤油性エナメル、ラバートーチダウン、アスファル ト、⽊ 217×187×13 cm(各、7点組)

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⼩出芳弘コレクション 1941-2022年 陶、道具棚、新聞紙、書籍、写真、⽊、轆轤、他

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2024年6月18日 (火)

民藝MINGEI 美はくらしのなかにある 世田谷美術館


民藝MINGEI
美はくらしのなかにある
世田谷美術館
6/30迄

昭和に生まれ育った著者として、日々を過ごした家に、民藝なるものがあったのかどうかは定かではない。あるとしても高価なものでは無かっただろう。それほど裕福な家ではなかったので、東京・品川の商店街の瀬戸物屋で母親は、雑器を買いそろえただろうし、火鉢や卓袱台などもどこからか、調達してきたただろう。漬物の甕もあった。こどもにとってはそんなことを知るよしもない。民藝というより、大量生産された日々の道具類にあたるかもしれない。



そんな安道具でも使い古してくると、味わいや渋みが沸いてくる。といっても、こどもがそんなことをわかるはずはない。大正初期生まれの母親は、着物が好きだった。箪笥一棹か二棹に、着物が詰まっていた記憶がある。着物に合わせた日傘もあった。それらが高級品であったかどうもわからない。こどもだから。



会場展示の湯呑み、お猪口、日傘、ハンドバック、帯留、着物、鉄瓶、祝い膳、箪笥、燭台、手箒、座布団などなどがを観ていくと、自分のこども時代、親のことなどが、頭の中でぐるぐると回り始めた。


21世紀の「プロダクト」は、22世紀で「民藝」となりうるのか。いや「MINGEI」になるのか。


「ひろがる民藝」という章では、メキシコ(土鍋)、パナマ(モラ)、ペルー(人形)スーダン(貫頭衣)、ギリシャ(舞踊衣装)からの出品がある。


「民藝の産地ー作り手といま」の章は、現代の工芸士たちを紹介している。小鹿田焼(大分)、丹波布(兵庫)、鳥越竹細工(岩手)、八尾和紙(富山)、倉敷ガラス(岡山)。


内覧会にて

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2024年5月21日 (火)

Arte y transformaciones sociales en España (1885-1910/Museo del Prado

スペイン時間で今日21日からプラド美術館で始まる「Arte y transformaciones sociales en España (1885-1910)」。
スペインの社会変動を体験した美術家たちを再解釈する展覧会で、時代は1885年から1910年までのリベラルな統治の期間を取り上げている。この時期にスペインの近代化に影響を与えるほどの変化があった。9/22迄。
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2024年5月14日 (火)

島眞一×加藤力之輔 二人展 スペイン大使館ギャラリー

この二人の画家は、フランコ政権時代の1970年代初頭に、マドリーで知り合った。
島眞一(1942-20028)は、賑わうEchegaray通りにアトリエを構えていた。武蔵野美術大学で助手を務めたのち、1971年にスペインに渡っている。
一方、加藤力之輔(1944-)は、島が住んでいた通り二つ隔てたSanta Catalia通りに住んでいた。加藤は1972年に渡西し、プラド美術館でティツィアーノ作品を模写研究、そして美術研究所で人体デッサンの研鑽を重ねていた。
二人の画風は全く違う。それぞれの歩んだ道は違ったが、スペイン大使館で50年ぶりの再会となる。
加藤さんが、二昔前に、横浜の関内界隈の画廊で個展をされていたのを観て以来の自分にとっても久しぶりの作品との再会となる。
アトラクションとして、セビージャ出身のフラメンコ歌手Paco”El Plateao”さんとギタリスト徳永健太郎の演奏も。
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2024年5月12日 (日)

建築倉庫@寺田倉庫

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Terada Art Awardやアート展示活動で知られている寺田倉庫は、建築模型の保管やその展示活動を行っている。今回は、とある建築家の展覧会を企画していることもあり、勉強のため建築倉庫を訪れた。
建築倉庫のパンフレットによれば
模型の種類は、「スタディ模型」や「プレゼンテーション模型」「構造模型」など、つくられる目的やプロセスによって様々である。実際には建てられなかったアンビルトの建築模型もある。
だが保管スペースの不足により、建築模型がこれまで十分に保管されてこなかった背景がある。つまり廃棄されたり、海外のミュージアムに寄贈されたりすることもある。このような背景から、寺田倉庫は建築模型を保管する場所として「建築倉庫」を設立するに至った。館内には600点以上の模型が保管され、一部を公開展示している。
小学校の図画工作の時間で、家の模型を作った記憶があるし、プラモデルづくりは男子の必須アイテムだった。
展示されている建築模型には、細部に拘らないで概念や発想を表わした模型もあれば、周りの環境も取り入れて細分に至るまで造作した模型もあった。
現在の企画展示エリアでは、”難波和彦「箱の家」の展開”展
「箱の家」は個人住宅を考える上では、まっとうな設計になるのかもしれない。しかし、内側空間の間取りを工夫すれば住みやすさが得られるのかもしれない。外装デザインも屋根の突き出しや窓の配置など工夫が施されている。
建築模型展示室内はすべて撮影禁止となっている。
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2024年5月 7日 (火)

Ancient Huasteca Women – Goddesses, Warriors and Governors@Rubin & Paula Torres Gallery in NMMA

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邪馬台国の卑弥呼と比肩しうるかどうかは定かではないが、メソアメリカ文明の「卑弥呼たち」が会場にいるようだ。
Huasteca (wăs-Te-kah)における女性たちの様々な役割をハイライトにして、紀元前1500年から1400年までの、最近発掘されたものも含む130点近くの遺物が紹介されている。
Huasteca (wăs-Te-kah)は、メキシコ湾岸に沿ったVeracruz, Hidalgo, Tamaulipas、San Luis Potosiの地域を指している。
Ancient Huasteca Women – Goddesses, Warriors and Governors
Rubin & Paula Torres Gallery in NMMA
April 26 – July 21, 2024
Curated by INAH Archeologists David Antonio Morales and María Eugenia Maldonado
Organized by the Secretaría de Cultura and Instituto Nacional de Antropología e Historia
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2024年4月26日 (金)

ゴヤの書誌資料の展示会«Goya, pintura mural. Arte y técnica en su obra»

ゴヤの書誌資料の展示会«Goya, pintura mural. Arte y técnica en su obra/ゴヤ、壁画 作品のなかの芸術と技術»が、サラゴサにあるBiblioteca de Aragón/アラゴン図書館の展示室で5/18迄開催中。
2,600点にも及ぶゴヤ関係資料の展示らしい。
今回の展示会は、2014年の《Todo sobre Goya/ゴヤのすべて》展のなかで、Fundación Goya en Aragón所蔵する書誌資料が紹介されたのがきっかけとのこと。
主催はFundación Goya en AragónとDepartamento de Presidencia, Interior y Cultura。
キュレーションは、Pedro Olloqui(el director general de Cultura del Gobierno aragonés)とAixa Álvarez(la coordinadora de la Fundación Goya en Aragón)。
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2024年4月 2日 (火)

軌跡を回顧する旅へ 芥川(間所)紗織


美術館10館が所蔵する芥川(間所)紗織の作品展が4月から12月にかけて各館期間限定で開催される。是非観てみたい。

これはプロジェクトMuseum to Museumとして、各館が主催・企画するもので、「ひとりの画家の作品を複数の場所を通してみたときに見えてくる紗織の独自性や時代性に気づく」ことができる。

10館とは...
川崎市岡本太郎美術館
栃木県立美術館
国立国際美術館
豊橋市美術博物館
刈谷市美術館
名古屋市美術館
高松市美術館
横須賀美術館
東京都現代美術館
東京国立近代美術館
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芥川紗織は、「タマヨのよく使う醗酵した様な異様な黄色や紫や桃色にひきつけられたのです」と、メキシコのタマヨの大ファンになった経緯を綴った一文を見つけた。この文章の初出は、「美術批評」(美術出版社、1955年10月1日発行)。1955年は、芥川紗織がメキシコ美術展で、メキシコ絵画と出会った年。メキシコ壁画について、「国と国民の生活と作家がこんなに密接につながっている国を素晴らしいと思いました」とも書き綴っている。なんともこちらもこっぱずかしいぐらいに感じるほど、メキシコ絵画を絶賛していただいている。

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2024年3月21日 (木)

大名茶人 織田有楽斎@サントリー美術館

有楽齋と茶室「如庵」
禅宗を学ぶために栄に渡った栄西が、栄で親しまれていた碾茶(挽く前の抹茶)の製法と喫茶法を日本に持ち帰ったのが、茶の湯の始まりと伝えられている。
その後、抹茶法を体系づけて茶道を確立したの人物が千利休。
茶道は、鎌倉から室町にかけた戦国の世において、武家にとって心の拠り所。
織田信長の実弟の織田長益は、戦国の武将というよりは織田有楽齋の名で茶人として知られた。長益は利休の弟子となっている。
有楽齋は京都で隠居生活を送る建仁寺の塔頭正法院境内に茶室「如庵」を創建した。
写真は、京都建仁寺正伝院茶室起絵図(江戸時代18世、東京国立博物館蔵)と如庵の扁額(江戸時代18世、正伝永源院蔵)。
起絵図という模型があったんですね。
有楽齋の如庵は、利休作の侘びた草庵茶室とは趣を異にするという。侍と瞑想家との違いか。
大名茶人 織田有楽斎
サントリー美術館
3月24日(日)まで
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京都建仁寺正伝院茶室起絵図
(江戸時代18世、東京国立博物館蔵)
内覧会にて
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扁額「如庵」
(江戸時代18世、正伝永源院蔵)
内覧会にて

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2024年3月 5日 (火)

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」@東京国立博物館平成館

蓮下絵百人一首和歌巻断簡

本阿弥光悦筆

江戸時代・17世紀

東京国立博物館蔵

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25メートルに及ぶ巻物に小倉百人一首を散らし書きした巻物の断簡。

金銀泥を用いた蓮の下絵は俵屋宗達の筆と伝えられている。

 

歌は前大僧正慈円の

おほけなく浮世の民におほふかな我立杣に墨染の袖

この歌にうたわれているような人物は何処にいるのでしょうか。

断簡であるからなのかどうかわからないが、本紙が柱までギリギリまできている軸装ですね。

 

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

Special Exhibition: The Artistic Cosmos of Honʼami Kōetsu

2024310日(日)まで

東京国立博物館 平成館

*内覧会にて

 

5marzo2024

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