金星太陽面経過観測の事
駐日メキシコ大使館のFacebookで思い出させてくれたこと。
来年は、メキシコからFrancisco Díaz Covarrubiasが金星科学観測隊を率いて、横浜の野毛山で金星観測を行ってから150年となる。
金星が太陽面を経過する現象を観測できる日は1874年12月9日。その日を目指して、Covarrubias観測隊は横浜にやってきた。前回この天文現象が起きたのは、1769年6月だったという。
この金星観測調査隊の為に、スペイン語通訳として明治政府から登用された人物が、屋須弘平(1846-1917)。屋須は、帰国するCovarrubiasと共に、フランス経由でメキシコに渡り、天文学を学ぶ。その後、グアテマラに移住せざるを得なくなるが、グアテマラシティ、アンティグアで、終生、写真家としての才を発揮した。
屋須は、洗礼を受けて、Juan José de Jesús Yasと名乗る。
そろそろ屋須についてなにかをやりたいなあ。
31mayo2023
1974年12月8日に、天文関係の諸団体によって、横浜紅葉坂に、この「金星太陽面経過観測記念碑」が建立された。その記念碑を表紙にし、碑が建立されて30年周年となる2004年に発刊された記念誌。
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