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2023年4月

2023年4月29日 (土)

Mi vida con Diego. Emma Hurtado, viuda de Diego Rivera/ディエゴとの人生 ディエゴ・リベラの未亡人エンマ・ウルタド

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Diego Riveraが描いたEmma Hurtadoの肖像画とDiego Riveraをカバーに使ったこの本は、Emma Hurtadoの甥で建築家の
Juan Hurtado y Santacruzが、Emma Hurtadoの家族やDiego Riveraとの関係を纏めた「Mi vida con Diego. Emma Hurtado, viuda de Diego Rivera/ディエゴとの人生 ディエゴの未亡人エンマ・ウルタド」(Editorial Parmenia, 2017, México)である。

Emmaは、Diegoにとっては4番目(いや正確に言うと5番目か)の妻にあたる。Frida Kahloの死後1年後にEmmaと結婚している!

この4月まで、メキシコのMuseo de Arte Modernoで“Memorias de un retrato, Emma Hurtado y Diego Rivera/ある肖像画の記憶 エンマ・ウルタドとディエゴ・リベラ”が開催されていた。

Emma Hurtadoは、1946年からDiego Riveraのエージェントをしていた。

 

29abril2023

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2023年4月26日 (水)

うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展 東京都美術館

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荒木珠奈さんの展覧会といえば、町田の国際版画美術館の「インプリントまちだ展2018 ─荒木珠奈 記憶の繭を紡ぐ─」と「荒木珠奈 新作展」(ギャラリーブリキ星)と、実を言うとこの二つしか観たことがない。
しかし、メキシコという共通の磁場があるせいか、荒木さんの作品を何でも知っているかのような錯覚に陥ってしまう。そんなところに、7月に東京都美術館の地下ギャラリーA・B・Cを使った回顧展が開催されること知った。その名も、うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展。
荒木さんは好奇心の強い人かなと勝手に私が思い込んでいると思われそうだが、でも、荒木さんの作品は、観者にいろんな好奇心を呼び覚ましてくれる。だから面白いのだろう。
手元にある、「MAM PROJECT 008 荒木珠奈」(2008年、森美術館)によると、荒木さんは高校生時代、パリに住んでパリジャンになりたかったそうで、フランス政府の国費留学生試験に受けたが落ちてしまい、その後、岡本太郎の影響を受けてメキシコに進路を変えたそうだ。
¡Muy mexicana!
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26abril2023

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2023年4月25日 (火)

生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良 神奈川県立近代美術館葉山

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ここで、ケーテ・コルビッツが浮かんだ。
生誕110年
傑作誕生・佐藤忠良
神奈川県立近代美術館葉山
7/2まで
23abril2023

 

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2023年4月16日 (日)

「つむぎ糸絵画」

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「つむぎ糸絵画」
「東京での僕の仕事机の前に、 一枚の絵が掛けてある。フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画で、一 メートル四方ほどの大きさのものだ。絵のなかばまであざやかな青のつむぎ糸で埋められている。」
大江 健三郎「雨の木」を聴く女たち(新潮文庫)より
「フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画」は、メキシコの先住民Huichol族が作るNiérikaと言われている毛糸アートのこと。大江健三郎が客員教授として赴任していたColegio de Méxicoを去る際に、「フィチヨル・インディアンのつむぎ糸絵画」をプレゼントされたらしい。
写真は、私が20代の時、メキシコシティのTasqueñaでホームステイしていた先の家族の娘さんからプレゼントされた手作りのNiérika。娘さんは当時、高校生で、ボブ・ディランのファンだった。元気にしているのかな。
16abril2023

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2023年4月13日 (木)

大江健三郎 「雨の木」を聴く女たち

大江健三郎が住んでいた、メキシコ・シティのアパートの部屋に2箱の段ボール箱を見知らぬ男が持ち込んだ話。大江健三郎「雨の木」を聴く女たち(新潮文庫)より。
その箱には、極彩色の骸骨(calavera)の民芸品が詰め込まれていた。大江健三郎は、メキシコの祭日「死者の日」の悪魔(ユダ)のつくりもの骸骨人形と暮らさなければならなくなった。
メキシコの文化について興味を持った大江は関係書を書店で探しはじめると、ポサダの仕事が大江の魂をとらえた。
José Guadalupe Posada
Zapata, ca. 1950
Zincografía
45x18
Colección Blaisten
※大江健三郎がポサダのサパタ像を見ていたかどうかは不明。
昨日の4月10日は、エミリアーノ・サパタが暗殺されてから104年目にあたる。
11abril2023
Posada-zapata

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