ウクライナとロシアのこどもたちの絵の展示
~平和な日常が再び訪れることを願って~
現在、神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)の架け橋(5階)で、ウクライナとロシアのこどもたちの絵の展示を開催してます。これらの絵は、カナガワビエンナーレ国際児童画展(神奈川県主催)に寄せられた絵のなかから、ウクライナとロシアのこどもたちの絵を展示しています。 5/8まで
カナガワビエンナーレ国際児童画展は、去年の春まで運営と企画に13年以上関わっていました。プーチン、ロシア大統領による、ウクライナへの軍事侵攻を受けて、関係者外の身分になってしまいましたが、展示企画を提案しました。
展示作品は、《失われた日常》を全体コンセプトにして、人と人のつながり(家族、友だち)、人と自然、住んでいる町や村、人と動物、文化と伝統の題材から選びました。ウクライナとロシア、それぞれ仲良く21点ずつ。展示レイアウトは、国で分けずに、題材毎に展示しています。
下に書いた「開催にあたって」のテキストは会場には掲示されていませんが、参考にお読みください。その後に続くテキストは、展示を見に来てくれるこどもたちに向けです。これも会場には掲示されていません。
ウクライナとロシアのこどもたちの絵の展示
~平和な日常が再び訪れることを願って~
2022年2月、ロシア軍によるウクライナへの侵攻によって、ウクライナから国外に避難する人々が大勢います。そのなかには、親がこどもの手を引き、あるいはこどもを抱きながら、逃げ惑う姿があります。
一方でロシアは、外国から経済制裁を受けて、ロシア市民の生活にも影響がでています。
戦争によって最初に犠牲を強いられるのは、こどもを含めた社会的弱者の市民たちです。
戦争前は、平和な日常の時がウクライナにもロシアにも流れていました。
平和であった日常の時が、一瞬にして戦争によって奪われてしまったことは残念に思います。
平和は、ウクライナのこどもたちの笑顔と、ロシアのこどもたちの笑顔があってこそ成り立つものであり、誰かの犠牲の上に成り立つものではありません。
平和な日常が再び訪れることを願い、ウクライナとロシアのこどもたちが、戦争前に描いた絵を展示します。こどもたちが描いた絵を通して、平和であることを強く望むとともに、世界の各地で、国や文化を超え、相互理解のための活動や平和を築く活動をわたしたちは支持し、これらの活動が広がることを願っています。
2022年3月
カナガワビエンナーレ国際児童画展事務局
ここに展示しているウクライナとロシアのこどもたちの絵には、「大好きな家族」、「ともだち」、「住んでいる町」が画面いっぱいに描かれています。
みなさんがこれらの絵をみて、「いいなぁ!」、「すてきだな!」と感じるところがいっぱい見つかるとうれしいです。
そしてもうひとつ。この絵を描いたお友だちは、今どうしているのかと思いますか?
この絵を描いたお友だちが住んでいるウクライナとロシアでは、今、戦争が行われています。
ウクライナに住んでいるお友だち、ロシアに住んでいるお友だち、そして日本に住んでいるお友だち、世界中のお友だちがみんななかよくなり、笑顔でいられる平和な日常が再び訪れるようにと、わたしたちは願っています。
憎しみからは憎しみしか生まれせん。平和は誰かの犠牲の上には成り立ちません。
今、わたしたち一人ひとりができることを考えてみませんか。
2022年3月
カナガワビエンナーレ国際児童画展事務局
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