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2019年2月

2019年2月24日 (日)

Carlos Mérida Retrato escrito (1891-1984)  カルロス・メリダ 描かれた自画像

Carlos Mérida
Retrato escrito (1891-1984)
カルロス・メリダ
描かれた自画像

Museo Nacional de Arte (メキシコ)
15 de Nov 2018 - 17 de Mar 2019

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 カルロス・メリダ(グアテマラ、1891-1984)が、メキシコにおいて活動し始めてから100年を記念する回顧展。メキシコ滞在開始から1984年に死去するまでのメリダの生きざま、制作過程、そして美術的親和性を巡る。

 ラテンアメリカのモダニストの先駆者カルロス・メリダは、1908年から1914年まで、パリで学び、ピカソ、モディリアーニなど、エコール・ド・パリの画家たち親交を重ねた。

 メキシコ壁画運動が始まる7年前に、メリダはインディヘナ芸術運動を始める。ディエゴ・リベラの初の壁画作品制作を手伝うが、芸術的方向性が近いルフィーノ・タマヨに傾倒していく。そして、メリダは、タマヨのように、大画面の絵画よりもイーゼル絵画を好んだ。タマヨとメリダ二人は、ヨーロッパのモダニズムと、アメリカス特有の形態や主題と融合させることを望んでいた。

 メリダの絵画様式は、三つの時代に大きく分けられる。1907年から1926年までの具象時代、1920年代後半から1940年代後半までのシュルレアリスム時代、そして1950年から1984年に没するまでの幾何学時代である。

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2019年2月18日 (月)

イサム・ノグチと長谷川三郎-変わるものと変わらざるもの Changing and Unchahing Things: Noguchi and Hasegawa in Postwar Japan

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 札幌のモエレ沼公園、高松のイサム・ノグチ庭園美術館、岐阜提灯のAKARI、山口淑子、フリーダ・カロなどと、イサム・ノグチにまつわるキーワードが浮かぶが、活動の場をアメリカに置いた長谷川三郎については、一部の美術評論家や画家しか語り伝えられていない。

 イサム・ノグチと長谷川三郎の間でどのように共鳴しあったかを知る展覧会が、横浜美術館で3月24日まで開催されている。

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左はイサム・ノグチの《雪舟》(1958年、アルミ板)。イサム・ノグチは、長谷川三郎の死後、この作品を制作している。長谷川は東京帝国大学で、禅僧の雪舟に関する卒論を残している。右は、長谷川の《無題》(1954年、墨、紙本)。

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イサム・ノグチ 《雪舟》(1958年、アルマイト処理されたアルミ板)
Wadsworth Atheneum Museum of Art; gi of an Anonymous donor, 1962.259

 山口県豊浦郡(現・下関市)で1906年に生まれた長谷川三郎は芦屋の甲南高等学校に通いながら、油彩画を小出楢重から学んでいる。美術史を専攻した東京帝国大学を卒業後、パリに留学する。帰国後、1936年から抽象的作品を描きはじめた。

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展示風景

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左は、長谷川三郎《蝶の軌跡》(1937年、油彩、カンヴァス)京都国立近代美術館蔵

 ロンドンと香港に海外勤務した経験のある長谷川の父親は、英語が話されるコスモポリタンな環境で息子を育てた。長谷川自身も1931年から36年まで英国人美術評論家の娘と結婚生活を送った。一方、ノグチは日本の詩人野口米次郎を父に、アメリカ人編集者レオニー・ギルモアを母に持つ。それぞれ国際的感覚を持つ二人の出会いは、ノグチが社会において彫刻の果たす役割を考察するために行った世界旅行の最後に来日した時のことであった。長谷川は、ノグチを京都、奈良、伊勢などを案内する。変わらぬ「東洋の伝統」と変わる「西洋の近代」について共通の芸術観、文化感をもつ二人は意気投合したのだった。

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右は、長谷川三郎《無像-装飾的な絵》(1953年、墨、木版、水彩、紙本)オークランド美術館(カリフォルニア州)蔵(寄贈:オークランド美術館女性評議員会)
左は、イサム・ノグチ《無限連結》(1957年、鋳鉄)イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵

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左は、長谷川三郎《Non-Figure》(1953年、墨、木版、紙本)兵庫県立美術館蔵
右は、イサム・ノグチ《書》(1957年、鉄、木、縄、金属)イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵


 抽象芸術と日本の伝統美の関係に対する長年の迷いが払拭され、油彩画の制作をやめ、拓本や水墨による表現へ移行する。

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左は、長谷川三郎《桂》(1951年、木版、紙本、二曲一双屏風)国立国際美術館蔵
右は、長谷川三郎《Civiliazation》(1951年、墨、紙本、双幅)長谷川家コレクション

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イサムノグチ、左から、《幻想のカーテン》(1952年、信楽、伊賀釉)、《顔皿》(1952年、信楽)、《男》(1952年、信楽)、いずれもイサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)

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左は、イサム・ノグチ《広島のための鐘楼》(1950年、<1986年、一部分を再制作>、テラコッタ、木)イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵
右は、イサム・ノグチ《広島の死者のためのメモリアル(1/5模型)》(1982年、玄武岩、ステレンス鋼、木)広島市現代美術館蔵

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茶室をイメージさせるイサム・ノグチの作品展示構成

 戦後、その国粋主義的言説によって、長谷川三郎は画壇から孤立したが、1950年のイサム・ノグチとの出会いで、その後の人生は変わった。海外にルーツをもつイサム・ノグチも、東洋の伝統「変わらざるもの」と西洋の近代「変わるもの」がそれぞれが触媒となって、彫刻《雪舟》などの作品を生み出していった。

イサム・ノグチと長谷川三郎-変わるものと変わらざるもの
Changing and Unchanging Things: Noguchi and Hasegawa in Postwar in Japan
横浜美術館(横浜市西区)
2019年1月12日(土)~3月24日(日) 開館時間 10時~18時
*2019年3月2日(土)は20時30分まで
*入館は閉館の30分前まで
休館日 木曜日(2019年3月21日[木・祝]は開館)、3月22日(金)
主催 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
後援 アメリカ合衆国大使館

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2019年2月 9日 (土)

La Autonomía del Color Carlos Cruz-Diez 色の解剖学 カルロス・クルス=ディエス (メキシコ)

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Foto: Regina García-Rojas Hoyos

La Autonomía del Color
Carlos Cruz-Diez

08.XII.2018 – 02.III.2019

La Galería RGR
Calle General. Antonio León 48,
San Miguel Chapultepec II Sección
Ciudad de México

色彩研究家でもあるカルロス・クルス=ディエス(カラカス、1923-)の新作16点を展示。

By the enf of the 1950 decade, Carlos Cruz-Diez proposed himself a personal and artistic challenge that would earn him a personal and artistic challenge that would earn him a privileged spot in the history of art in the 20th century: freeing color from form, presenting an ever changing circumstance, autonomus and unstable that could live beyond the support. From the basis of his plastiv speech in 1959, all the work of Cruz-Diez has been a long process of investigaction directed to discover, create and propose new ways to adress the color phenomenom in art.  The exhibition gathers a wide sample of his research from a selection of some of his most recent works.

Carlos Cruz-Diez

Artista franco-venezolano, Carlos Cruz-Diez (Caracas, 1923) vive y trabaja en París desde 1960. Es uno de los protagonistas más relevantes del arte óptico y cinético, corriente artística que reivindica "la toma de conciencia de la inestabilidad de lo real”. Sus investigaciones lo revelan como uno de los pensadores del color del siglo XX. El discurso plástico de Carlos Cruz-Diez gravita alrededor del fenómeno cromático concebido como una realidad autónoma que evoluciona en el espacio y en el tiempo, sin ayuda de la forma ni del soporte, en un presente continuo.

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