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2017年5月 8日 (月)

特別展 茶の湯 Chanoyu-The Art of Tea Ceremony, The Essence of Japan

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名碗オールスターズ!」
天下の武将や茶人たちが手にした国宝級の名碗などが一堂に会する

 東京国立博物館の本館北側の庭園には、九条館、応挙館、六窓庵、転合庵、春草廬の5棟の茶室がある。いずれも各地から移築された由緒ある庵と建築物。これらの茶室を抱える東京国立博物館では、1980年の「茶の美術」展以来の大規模な展覧会となる「特別展 茶の湯」が6月4日まで開催されている。

 中国との活発な往来から、日本人に茶を喫する風習が広まった。茶道具はその風習とともに発達する。茶の湯は、天下人から大名、町衆まで広がり、興隆の礎が築かれた。本展は、茶の湯の歴史の展開を五章に分けて観ることができる。

 12世紀の頃、中国からもたされた抹茶の新しい喫茶法が、上流階級の間に広まった。室町時代になると、権力者たちは、舶来の美術品「唐物」を集めたり飾ったりすることで、権威を示した。「第一章 足利将軍家の茶湯―唐物荘厳と唐物数寄」では、足利将軍家のコレクション「東山御物」を中心として、唐絵、唐物の名品を紹介する。

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国宝 油滴天目【中国・建窯 南宋時代・12 ~ 13 世紀】 大阪市立東洋陶磁美術館蔵

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重要文化財 青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆【中国・龍泉窯 南宋時代・12 ~ 13 世紀】 東京国立博物館蔵

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国宝 紅白芙蓉図
【李迪筆 中国 南宋時代・慶元3 年(1197) 】 東京国立博物館蔵(展示期間:5 月23 日~ 6 月4 日)

 斜陽を迎えた室町幕府の新たな文化の担い手となる町衆が急速に力をつけ、茶の湯を嗜む人々の層が拡大する。第一級の「唐物」ばかりでなく、日常の暮らしのなかから自ら心と眼にかなうものを見出し、取り合わせる「数寄」の茶、いわゆる「侘茶」が生まれる。「第二章 侘茶の誕生―心にかなうもの」は、「唐物」から「高麗物」「和物」へと茶道具に対する価値観の変遷をたどり、侘茶の美術を展覧する。

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重要文化財 灰被天目 銘 虹【中国 元~明時代・14 ~ 15 世紀】 文化庁蔵

 千利休(1522-91)によって侘茶が大成され、茶の湯は天下人から大名、町衆へと、より広く深く浸透する。利休にまつわる道具を、「利休がとりあげたもの」と「創造したもの」という二つの視点から紹介する「第三章 侘茶の大成―千利休とその時代」。利休の高弟の古田織部(1544-1625)の茶室「燕庵」が再現展示されている。

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重要文化財 黒楽茶碗 銘 ムキ栗【長次郎 安土桃山時代・16世紀】 文化庁蔵

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国宝 志野茶碗 銘 卯花墻【美濃 安土桃山〜江戸時代・16 ~ 17 世紀】 東京・三井記念美術館蔵

 江戸時代、茶の湯は変化の時代を迎える。足利将軍以来の武家の茶を復興しようとする動き、利休の精神を継承して家元を確立する動き、公家の雅な世界を取り入れて新しい茶風を創ろうとする動きが生まれ、それら相互に影響を及ぼしあう。「第四章 古典復興―小堀遠州と松平不昧の茶」では、武家の茶を復興した小堀遠州(1579-1647)にまつわる道具を中心に、江戸時代前半の茶の湯を展覧するほか、江戸後期に茶の湯の再編、再興につとめた松江藩松平不昧(1751-1818)にまつわる道具、三井家や鴻池家、関戸家などの豪商が所蔵した名品を紹介している。

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古銅象耳花入 銘 キネナリ【中国 明時代・14 ~ 15 世紀】 東京・泉屋博古館分館蔵

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重要文化財 粉引茶碗 三好粉引【朝鮮 朝鮮時代・16 世紀】 東京・三井記念美術館蔵

 幕末から明治時代にかけて、寺院や旧家から、宝物や茶湯道具が一斉に世の中に流出する混乱のなかで、平瀬露香(1839-1908)、藤田香雪(1841-1912)、益田鈍翁(1848-1938)、原三溪(1868-1939)らの実業家たちは財力と独自の眼をもって、茶湯道具を蒐集し、一大コレクションを築き上げる。「第五章 新たな創造―近代数寄者の眼」は、畠山即翁(1881-1971)を加えた五人の数寄者(趣味人)のコレクションからそれぞれ代表する名品を展覧し、改めて日本文化の真髄ともいうべき茶の湯の魅力についてふれている。

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特別展 茶の湯
Chanoyu-The Art of Tea Ceremony, The Essence of Japan

東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9

2017年4月11日(火)-6月4日4(日)
休館日 月曜日
開館時間 午前9時30分-午後5時
※金曜・土曜は午後9時まで、日曜は午後6時まで。
※入館は閉館の30分前まで。

観覧料 一般1600円 大学生1200円 高校生900円
※団体割引料金あり(20名以上)。
※中学生以下は観覧料無料。
※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際障がい者手帳提示)。
※ほかにも割引チケットあり。詳細は展覧会公式サイトまで。

展覧会公式サイト http://chanoyu2017.jp
問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

主催 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、毎日新聞社
特別協力 表千家不審菴、裏千家今日庵、武者小路千家官休庵、薮内燕庵、遠州茶道宗家、江戸千家宗家蓮華庵、江戸千家、大日本茶道学会、茶道宗徧流不審庵
協賛 伊藤園、トヨタ自動車、日本写真印刷、三井住友海上火災保険、三井物産

特別展「茶の湯」図録
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A4判変形 432頁 2800円(税込)
論考5本、コラム10本で、最新の茶の湯研究を紹介。
展覧会特設ショップにて販売中。

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展覧会特設ショップで販売されている「茶の湯」関連商品

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