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2017年4月 7日 (金)

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編 Dawn of Japanese Photography: The Anthology

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田本研造《箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三》(部分)
ゼラチン・シルバー・プリント(後年のプリント) 
明治2年 函館市中央図書館
(展示期間:4月25日- 5月7日、他期間はレプリカ展示)


 東京都写真美術館が2007年から4回にわたって開催してきた「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史」展シリーズを締めくくる展覧会が、展示替えを行いながら、5月7日まで同館で開催されている。「であい」「まなび」「ひろがり」の三部に分けた展示構成で、日本の写真開拓史を追うことができる。

 長崎の御用時計師で商人である上野俊之丞が、ダゲレオタイプの写真器材一式の輸入を試み失敗した1843年(天保14)から、11年後の1854年(安政元)にペリー率いる米国海軍東インド艦隊に同行したエリファレット・ブラウン・ジュニアは、日本の地で日本人のダゲレオタイプ撮影を行っている。「であい」では、エリファレット・ブラウン・ジュニアやナダールなどの写真作品のほかに、ブラウンの写真が石版画に描き起こされた挿絵が掲載されている『ペリー日本遠征記』の展示もある。

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エリファレット・ブラウン・ジュニア
《田中光儀像》安政元年 ダゲレオタイプ 個人蔵

 「まなび」は、1859年(安政6)に開港された横浜、神戸、箱館などの外国人居留地に訪れた多くの外国人写真師から学んだ日本人写真師たちの作品を紹介する。日本の写真研究は藩が中心になって行われた。藩主島津斉彬の肖像写真で広く知られている島津藩。遣米、遣欧の洋行で写真研究を行った川崎道民は佐賀藩士である。関政民は南部藩の洋楽研究の一環で写真の研究を行っている。外国人写真師から学び、営業写真館を開設した日本人写真師には、横浜の下岡蓮杖、長崎の上野彦馬がいる。ほかに、横山松三郎、鈴木真一、内田九一、木津幸吉、田本研造たちの肖像写真、名所写真などが並ぶ。

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上野彦馬 題不詳(上野八重子像)明治35年頃 ゼラチン・シルバー・プリント
長崎歴史文化博物館(展示期間:3月7日- 4月9日)

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鈴木真一《(子供の武将)》明治時代中期 鶏卵紙に手彩色 後藤新平記念館


 写真が外国人写真師から日本の第一世代に伝わり、そして次世代へと引き継がれ、各地に「ひろがり」をみせるとともに、「日本の写真」が個人的なものから社会的なものへと拡がる。

 2007年から開始した本シリーズ展の開催間に東日本大震災が発生した。会場展示の最後には、自然の猛威を雄弁に語りかける19世紀の天災記録写真も展示されている。

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制作者不明 《飛鳥神社矢大臣門崩壊之真景》 明治27年 鶏卵紙 本間美術館

 本シリーズ展が開催される前に、日本全国の公開機関を持つ施設7,987カ所が所蔵する初期写真作品や資料についてのアンケート調査が行われ、散逸していた日本の初期写真の体系化が進んだ。

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(山内家写場)《(松平忠礼の妻、豊子)》明治初期(1868-82)頃 
アンブロタイプ 東京都写真美術館蔵

 

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フェリーチェ・ベアト《愛宕山から見た江戸のパノラマ》 文久3-元治元(1863-64)年頃 鶏卵紙5枚構成 東京都写真美術館蔵
※2階ロビーに設けられた撮影コーナーで、フェリーチェ・ベアト《愛宕山から見た江戸のパノラマ》を拡大したパノラマ作品を撮影できる。

 

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総合開館20周年記念
夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編
Dawn of Japanese Photography: The Anthology

2017年3月7日(火)-5月7日(日)

東京都写真美術館
TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM

〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3
恵比寿ガーデンプレイス内
TEL 03-3280-0099
ホームページ http://topmuseum.jp/

休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
      ただし5月1日(月)は開館
料金 一般 700)円/学生 600円/中高生・65歳以上 500円
※20名以上団体割引あり
※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳を所持者とその介護者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料

主催 東京都 東京都写真美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
協賛 ライオン/大日本印刷/損保ジャパン日本興亜/日本テレビ放送網
協力 日本大学藝術学部/一般財団法人日本カメラ財団

※会期中、一部作品およびアルバムページの展示替あり
第一期 3月7日(火)~3月20日(月・祝)
第二期 3月22日(水)~4月9日(日)
第三期 4月11日(火)~4月23日(日)
第四期 4月25日(火)~5月7日(日)

展覧会図録『知られざる日本写真開拓史』
Catalogue_unkonwn_history

写真の歴史を知る上で欠かすことのできない貴重な史料を数多く収録。
英語版リーフレット付
高橋則英、ルーク・ガートラン、谷昭佳、福原義春、三井圭司による執筆
東京都写真美術館編集/山川出版社発行
菊版 295頁 2,160円(税込)
ミュージアームショップで販売中

同時開催展
山崎博 計画と偶然
2017年3月7日-5月10日
東京都写真美術館 2階展示室

写真・映像を「時間と光」というエッセンスによって捉え、1980年代末より活躍してきた山崎博(1946-)の仕事をたどる。美術館では初の展覧会。

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