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2008年7月22日 (火)

塩田千春 精神の呼吸

塩田千春 精神の呼吸

会期 2008年7月1日(火)-9月15日(月・祝) 休館日月曜日
会場 国立国際美術館 B2
入場料 一般420円

展覧会概要
 塩田千春(1972年大阪生まれ)は、ベルリンを拠点に国際的に活躍する美術作家です。京都精華大学洋画科卒業後、1996年よりドイツに活動の拠点を定め、ブラウンシュバイク芸術大学にてマリーナ・アブラモヴィッチに師事しました。以来、糸を展示室に張り巡らせるインスタレーションや、旧東ベルリンの解体されるビルや廃屋から集めた多数の「窓」を組み合わせたインスタレーション、さらには自らの身体を用いた映像作品など、多様な表現を展開し、これまで数多くの国際展に参加してきました。また、日本国内では、2001年に開催された第1回横浜トリエンナーレに、泥の付着した巨大な5着のドレスからなる作品《皮膚からの記憶》を出品したことで大きな注目を集めました。その後も、2006年の第6回光州ビエンナーレや2007年の神奈川県民ホールギャラリーでの個展など、国内外で発表が続き、2007年度には咲くやこの花賞と芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を続けて受賞しました。
 塩田の作品には、絡まった毛糸、くだけたガラス窓、履き古された靴、焼けたピアノなどが主として用いられています。それらは、不穏なおぞましさを喚起する一方で、時間の経過とともに堆積された過去の記憶を提示しているようにも感じられます。普段、何気なく目にする日常の事物に、死の恐怖と生の迫力とを同時に付与した塩田の作品は、その両義性ゆえに見る者を魅了してやみません。本展では、国内において初めて発表される、靴を使ったインスタレーション作品の他、ベッドと糸のインスタレーション、泥のついたドレス、鉄枠の中に糸を張り巡らせた作品、映像、写真も加えながら、塩田千春の作品世界を紹介します。(国立国際美術館のサイトより)

Shiota_chiharu

 2001年の横浜トリエンナーレ会場のひとつパシフィコ横浜展示ホールの天井から吊り下げられた泥で汚れた巨大なドレス。それから6年経った昨年、神奈川県民ホールギャラリーでの個展「沈黙から 塩田千春展」での錯綜する糸に囲まれたドレスやベッド、そして古ぼけた大量の窓枠。何かぬぐえない過去の記憶を感じる。

Shiota_chiharu_yokohama_triennale_2
皮膚からの記憶
2001年 ドレス、泥、シャワー
横浜トリエンナーレ
(c)Chiharu Shiota 写真 Tetsuo Ito

Shiota_chiharu_kanagawa_kenmin_gall
トラウマ 日常
2007年 糸、鉄枠、服、アクリルの絵の具
(c)Chiharu Shiota

 今回の展覧会では、一般から募集した履き古した靴によるインスタレーションが見もののひとつとなっている。私事で恐縮だが、昨年暮れに亡くなった母親がデーサービスに出かける時によく履いていた靴を使ってもらいたく、この募集に応じメッセージを付けて送っている。

 靴の事を大阪に在住している知人に知らせると、早速見に行ってくれた。残念ながら母親の靴を捜すことはできなかったという知人からの便りがあった。報道では、2061足の応募があったと伝えている。赤い糸で放射線状に2061足の靴と結ばれている。それは、過去の記憶が糸が結ばれているのだろうか。 

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